2013年10月12日

幽霊妖怪画大全集

〈2013年美術展感想10展目〉
幽霊妖怪画大全集
会場:大阪歴史博物館
会期:2013.04.20-06.09
観覧料:¥1,200
図録:未購入

 幽霊や妖怪と聞いては絶対に鑑賞したくなるのが我が身ながら救い難いところ。そんなわけで大阪歴史博物館で開催された「幽霊妖怪画大全集」を鑑賞しました。大阪歴史博物館は初めてだったのですけれど,大阪城直ぐ近くにこんな大きな博物館があったとは知りませんでした。今回の展示は幽霊画と妖怪画合わせて160展という充実した内容ですが,前期後期で一部展示の入れ替えがあった為に全部を鑑賞出来たわけではありません。個人的には幽霊画は非常に充実していて楽しめました。円山応挙や谷文晁,河鍋暁斎,歌川国芳らの作品は特に印象的でありました。我ながら悪趣味ではありますが,所謂残酷絵に近いものほど心惹かれる傾向を感じます。改めて河鍋暁斎や歌川国芳が大好きであることを再認識いたしました。一方で妖怪画は数は多いもののいまひとつという感じが否めず。妖怪画にも関わらず,鳥山石燕の作品がないというのは点睛を欠いているように思います。歌川国芳や月岡芳年らの作品が多かったのは嬉しかったけれども。日本の伝承の中に根付く妖怪の魅力が素晴らしいものがあります。特に歴史上或いは伝説上の英雄と妖怪との逸話を描いた浮世絵は自分にとって最高の作品であります。付喪神は見ていて楽しいのだけど,背景がどうしても薄いのですよね。伊藤若冲の〈付喪神図〉もいいのだけど,やっぱり自分は歌川国芳の〈相馬の古内裏〉に心を惹かれます。勿論,円山応挙作と伝えられる〈幽霊図〉にも魅せられましたけれどね。全体的に子供向けという印象は否めませんが,それはそれで悪くないかなあ。大人向けの解説も欲しかったところではありますけれども。何はともあれ,非常に満足度の高い美術展でありました。やっぱり幽霊や妖怪は大好きなのです。
posted by 森山 樹 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想