2013年10月14日

アートに生きた女たち

〈2013年美術展感想11展目〉
アートに生きた女たち
会場:名古屋ボストン美術館
会期:2013.05.25-09.29
観覧料:¥1,200
図録:未購入

 19世紀から20世紀にかけて活躍した女性芸術家の作品に焦点を当てた美術展です。名古屋ボストン美術館は何度も行った美術館ですが,相変わらず来館者が少なくて不安になります。交通の便もいいし,素敵な美術展も多いのですけれどね。何が問題なのかなあ。今回の展示は絵画に留まらず,写真や陶磁器,宝飾,彫刻など多岐に渡る分野からの80点弱。芸術鑑賞において特段男女の性差ということを意識したことはないのですが,今回の美術展を鑑賞してもやはり自分にはその差が理解出来ませんでした。単純に自分の芸術的な素養のなさかもしれませんけれども。様々な分野の作品が展示されていましたが,やはり個人的には絵画が一番心を惹かれます。殊にマリ・アントワネットに愛されたフランスのヴィジェ=ルブランの「若い女の肖像」は特に印象的であります。まあ,ヴィジェ=ルブラン自身は18世紀の画家なのでこの美術展の趣旨からは若干離れるのですけれども。女性芸術家の先駆けとしては欠かすことが出来ない人物であります。また,カサットとドガ,モリゾとマネ,或いはオキーフとスティーグリッツといった交流のある男女の芸術家の作品が展示されていたのは面白かった。互いに与えた影響まではきちんとは理解出来ていないのだけれども。後はやはりマリー・ローランサンの作品は大好きであることを実感します。〈三人のクレオールの女たち〉の可憐な美しさが印象的でありました。ウィリアム・マクレガー・バクストンの〈新しい首飾り〉も良かったなあ。殆どの女性芸術家は今回初めての鑑賞となりましたが充分に楽しめました。あまりこの手の視点から芸術を鑑賞することはないので意外に新鮮です。今後ちょっと意識して鑑賞しようという動機づけとなる美術展でありました。
posted by 森山 樹 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想