2014年02月23日

国立国際美術館「アンドレアス・グルスキー展」

〈2014年美術展感想2展目〉
アンドレアス・グルスキー展
会場:国立国際美術館
会期:2014.02.01-05.11
観覧料:¥1,500

 大阪の国立国際美術館で開催中の「アンドレアス・グルスキー展」を鑑賞してきました。アンドレアス・グルスキーは現代ドイツを代表する写真家であります。実は写真を扱った美術展を観賞するのは今回が初めてとなります。自分でも写真は撮るのですが,芸術としての写真は興味の範疇外だったのです。今回の「アンドレアス・グルスキー展」も然程関心はなかったのですが,友人からの強い勧めを受けて観賞してきました。今回の美術展に出展されているのは約50点。アンドレアス・グルスキー本人によって厳選された作品ということで,現在に至る彼の軌跡を辿るには最適の美術展と言えるでしょう。但し,やはり芸術としての写真の観賞の仕方が分からないというのは致命的。漫然と観賞していても興味深く,面白くはあったのですが,本質的な理解にはまるで至っていないことでありましょう。何というか,概念性の高い作品が多かったように思います。〈バンコク〉と題された作品などはその代表的な例と言えるでしょう。抽象絵画にも思える写真は素直に魅力的でありました。尤も,これがチャオプラヤ川の汚染の産物ということには複雑な思いを抱かざるを得ないのですけれども。また,スーパーカミオカンデ内部を撮影した〈カミオカンデ〉の無機的な美はたまらなく素敵。アンドレアス・グルスキーの写真には群衆を撮ったものが多くありますが,特に〈フランクフルト〉は楽しかった。〈パリ,モンパルナス〉の幾何学模様の中の多彩な色彩の美しさは格別。アパートの窓とカーテンの模様が生み出した或る意味で偶然の産物であることが奇跡に思えます。理解できたかどうかは別にして楽しめた美術展ではありました。但し,やはり芸術としての写真は全く分かりません。機会があれば,現代芸術のひとつの分野として見識を高めたいと思います。問題は現代芸術そのものにあまり興味がないってことかなあ。普通に面白い美術展であることに間違いはありません。
posted by 森山 樹 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想