2014年09月14日

浜松市美術館「ジョルジョ・デ・キリコ展」

〈2014年美術展感想6展目〉
ジョルジョ・デ・キリコ展
会場:浜松市美術館
会期:2014.08.30-10.19
鑑賞料:¥1,200

 浜松市美術館の「ジョルジョ・デ・キリコ展」に行ってきました。浜松市美術館は昨年の「ポール・デルヴォー展」に続いて二回目。意外と自分好みの美術展をしてくれる印象があります。名古屋から1時間40分くらいで行けるのも好印象。十分に日帰りできる距離なのですよね。今後も好みの美術展の際には是非とも訪れたいと思います。

 今回の「ジョルジョ・デ・キリコ展」は日本では久しぶりとなる大規模な回顧展とのこと。勿論,自分も初めてであります。ジョルジョ・デ・キリコ自体はシュールレアリスム好きとしては以前から大好きな作品が多いので楽しみにしていました。展示数が概ね100点。そのうち,約8割が日本初公開というのが嬉しい。尤も,習作もかなりの数含まれていますので,精神的に疲労する程の量という印象ではありません。適度に腹八分目と言った感じですかね。物足りなさを覚えるくらいにちょうどいい具合に思えました。幾何学や形而上学を題材とした不思議な雰囲気の作品は魅力に溢れています。特にローマ時代の遺跡を背景とした一連の作品が実に楽しい。静物画も荒涼とした田園風景の中に描かれている為に趣が違って感じるのですよね。また,幾何学模様で形成されたマネキンが作品中に登場するのも特徴的。〈吟遊詩人〉は特にお気に入りであります。ローマ神話に材を取った作品が多かったのも嬉しいところ。〈ヒッポカンポス〉は化け物好きにはたまりません。自分の描いた作品を象ったブロンズ像制作を行っていたということを知ったのも収穫でありました。

 期待にそぐわぬ,大変素敵な美術展でありました。浜松まで足を運んだ甲斐があったというものです。今後もシュールレアリスムに関係する美術展は可能な限り行きたいもの。この分野が自分にとっても一番愛する芸術分野のひとつであることに間違いありません。だからこそ,更にシュールレアリスムに対する見識を高めていきたいものであります。

posted by 森山 樹 at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想
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