2010年01月17日

「THE ハプスブルク」感想

THE ハプスブルク
会場:京都国立博物館
会期:2010.01.06-2010.03.14
観覧料:¥1,500
図録:¥2,300(購入)

 京都国立博物館で開催されている「THE ハプスブルク」展を鑑賞してきました。ハプスブルク家は言わずと知れた欧州の名門王家のひとつであり,多数の芸術家たちの庇護者でもあります。自分も歴史趣味者として大好きな一族である為,ハプスブルク家に所縁する様々な文物を楽しむことが出来ました。

 京都国立博物館を訪れるのは2008年5月以来。現在は常設展示が改装中の為に鑑賞することはできません。展覧会が開会して直後の,それも連休最中と言うこともあり,相応の人出は覚悟していたのですが,割と順調に鑑賞することが出来ました。やはり少々辛くても早めに並んで開始直後に入館するのが一番良さそうです。ちなみに開始20分前の時点で60人待ち位。開始時には250人程度が並んでいました。一応,入場制限も僅かにしていたようです。

 今回の展示はやはり絵画が中心。会場内はイタリア,スペイン,ドイツ,フランドル・オランダと地域ごとに分けられていましたが,イタリア絵画が最多の展示数となっていました。ハプスブルク家の人々の肖像画がないなと思っていたら,展覧会の中盤にまとめて展示してありました。普段は宗教画や神話画に目が行くのですが,今回はやはりハプスブルク家に縁の文物を楽しみたいもの。中でもアンドレアス・メラーの手に依る《11歳の女帝マリア・テレジア》は格別のものがあります。本当に美しい肖像画ですっかり魅入られてしまいました。フランツ・クサファー・ヴィンターハルターの《オーストリア皇妃エリザベート》も素敵だったのだけど,思い入れが深い分,この《11歳の女帝マリア・テレジア》の方が好き。また,武具好きとしては同じ部屋に展示してあった《スペイン国王フェリペ2世の騎士甲冑》や《皇帝カール5世のメデューサの盾》にも興味を惹かれました。実物の格好よさは際立っています。武器類の展示がなかったのは残念です。工芸品では《ラピスラズリの鉢》や《多面体形赤道式日時計》がお気に入り。特に《多面体形赤道式日時計》の複雑な造形には心惹かれてしまいます。複製があれば購入してしまったかもしれません。絵画ではムリーリョによる《悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル》が一番印象に残りました。この手の宗教画や神話画はやはり好きです。振りかざした炎の剣がたまりません。ストロッツィの《受胎告知》も気になった一枚。大天使ガブリエルが聖母マリアに捧げる白百合が美しい。ヴェロネーゼの《ホロフェルネスの首を持つユディット》は鮮やかな陰影の対比が素敵。同じ意匠のヨーハン・リスの同名の作品と比較するのも面白かったです。

 全般的に十分に満足の行く美術展でした。国毎に分けられた絵画展示も地域性が感じられて面白かったです。もう少し,ハプスブルク家に特化した内容でも良かったように感じますが,それは贅沢というものでしょうか。何はともあれ,2010年の美術鑑賞初めとしては十分に過ぎる内容だったように思います。やはりこの手の美術展はゆっくりと鑑賞したいものです。叶うならば,平日か開館直後に鑑賞することが良いかと思われます。勿論,鑑賞券は事前に購入することを忘れてはなりません。
posted by 森山 樹 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 美術展感想
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「THEハプスブルク」展(京都国立博物館)
Excerpt: 1/22に京都国立博物館で「THEハプスブルク」展を鑑賞してきたので感想を書きます。
Weblog: I my me gallery blog
Tracked: 2010-01-27 17:32