2013年06月09日

「知られざるミュシャ展」感想

〈2013年美術展感想4つめ〉
知られざるミュシャ展‐故国モラヴィアと栄光のパリ
会場:美術館「えき」KYOTO
会期:2013.03.01-03.31
観覧料:¥900
図録:未購入

 3月に鑑賞した「知られざるミュシャ展」の感想です。ただ,今回は美術館で出展目録を入手出来なかったので簡易的な感想になります。出展目録は鑑賞後に振り替えるときに非常に便利なので用意して欲しいですね。毎回毎回図録を購入するわけにもいきません。財政的にも収納的にもそこまでの余裕はないのです。

 美術館「えき」KYOTOは久しぶりですね。京都駅から直で行ける美術館という立地が素晴らしい。割合に自分好みの美術展が多いように思います。現代芸術やアニメーション作品に関係する美術展もそれなりに開催されているように感じますね。今回は日本でかなり人気のあるアルフォンス・ミュシャの美術展ということで人出はそれなりに多かったかな。それでも自分の鑑賞の妨げとなる程ではなかったので問題はなし。空いている美術展が好きなんだけど,それはそれで美術館とすれば問題だものなあ。

 今回の美術展はチマル・コレクションからの約160点。パリで成功を収めたのちに,故国モラヴィアに帰って手掛けた作品が中心となります。なお,このチマル・コレクションは今回の美術展が日本での初公開とのこと。というか,チェコ本国でも2010年から一般公開されたものということです。アルフォンス・ミュシャの作品は日常生活でも目にすることが多いのですが,これだけの数を一気に鑑賞すると流石に満足感があります。幻想的な女性画が多いのが自分としてはかなり好み。現代日本のファンタジィ画家にも大きな影響を与えていることがよく分かります。四季を擬人化した女性画などは如何にもミュシャらしい作品と言えるでしょう。『椿姫』や『ヒヤシンス姫』といった作品も大変に好きなのですが,やはり『スラヴ叙事詩』の美しさは筆舌に尽くし難いものがあります。この独特の筆致がたまらなく好きなのですよね。また,第6回ソコル祭で手掛けたポスターも素晴らしい。この種のスラヴ民族衣装に身をまとった女性画はあまりにも好みであります。同じく1900年のパリ万国博覧会の公式晩餐会の招待状として手掛けた女性画の美しさもたまりません。なお,ミュシャは故国モラヴィアの紙幣や切手のデザインも手掛けているのですが,その報酬は無償であったらしいです。此処にも故国を愛するミュシャの心が垣間見えます。

 パリ時代の商業デザインもモラヴィア時代の民族デザインもどちらも大変に好み。優劣をつける必要性は感じませんが,敢えて言うならばモラヴィア時代の方が自分の嗜好には合っているのかなあ。勿論,『椿姫』や『ジスモンド』,『ハムレット』といった舞台ポスターのデザインや四季や黄道十二宮を描いた連作なども大好きですけれども。いずれにせよ,アルフォンス・ミュシャの作品を自分が大好きということを再認識しました。今後も機会を見つけて鑑賞したいと思います。
posted by 森山 樹 at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想
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